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2025年3月31日月曜日

【報告】3月11~12日、チェルノブイリ法日本版の兵庫県市川町での学習会(25.3.31)

1、はじめに
3月11~12日、チェルノブイリ法日本版の学習会を兵庫県市川町でやりました。生まれて初めて、脚本家橋本忍の生地(鶴居)の播州平野に足を踏み入れた。

        播但線の鈍行列車から見える播州平野と初めて見た路線図(路線画?)
                最寄の下車駅「甘地」

2、今回の呼びかけ文とプログラム
 今回の学習会を企画されたのは市川町の光円寺の後藤由美子さん。彼女からの熱心なご依頼で、3回にわたって学習会・交流会をやることになりました。以下が、その呼びかけ文とプログラムです(PDF>こちら)。


(1)、1日目の午後
 最初の11日午後は、主に浄土真宗の信徒さんたちを相手の学習会。信徒さんたちを前にした日本版の学習会は生まれて初めてのことなので、果して出来るんだろうか、どうしたらよいかと正直戸惑いました。

後藤さんからあらかじめ「法と仏教をつなげる試み」といったレジメを渡されたのですが、仏教の素養がまるっきりない私にはチンプンカンプンで、急遽、以前からその行動に強い共感を抱いていた蓮如の御文の解説などを手にしたものの日本版とのつながりはぜんぜんピンと来ず、結局、自分が311直後に突然、ユダヤ教徒になってもいいと思った体験(旧約聖書のモーセ、エレミアなどの預言者たちの書やマックス・ヴェーバーの「神義論」に惹かれた体験)に立ち返って語るしかないと思い、その結果、日本版の学習会で初めて311後の私個人の宗教的な体験を語ることになりました。

とはいっても、いきなり宗教的体験を話すのも何ともはばかれて、最初は自身の家族について話すことにしました。それが、

父よ母よ--人権のない世界の住民と人権の世界の住民を分け隔てるもの--

でした(以下のプレゼン資料>PDF参照)。

(2)、1日目の夕方
「人間の尊厳が守られる社会を実現するために」という題で、山田悦子さんから提言をしてもらい、それについて活発な意見交換をしました。

(3)、2日目
 それと同時に、2日目の「チェルノブイリ法日本版条例案について」も、これまでのような説明ではない、もっと参加者の人たちの胸にストーンと落ちるような話をすること、これが昨秋からずっと思案していた懸案事項だった(そのささやかな試みが昨年10月の埼玉でのミニ学習会>報告はこちら)。しかし、法律の具体論を一般市民の心にストーンと落ちるように話すのは言うは易き、行い難しの難問で、今回も直前まで難航した。

その時、思い詰めていた私の目の前に現れたのは自然農法の福岡正信の「わら一本の革命」だった。彼の粘土団子の話は私の心にストーンと落ちた。そうだ、これだ、日本版の具体論も「粘土団子」のように説明できたら、きっと、聞いた人たちの胸にストーンと落ちるにちがいないと。では、日本版にとって「粘土団子」は何なんだろうか?そう思って見渡したところ、日本版にはそんな「粘土団子」みたいなアイデアはころがっていなかった……と思って、思案していたら、ふとブックレットにコラムとして書かれた、市民自らの手で原発事故後の放射能汚染マップを作成する「市民放射能測定システム」が頭に浮かび、ひょっとしてこれが「粘土団子」に相当するんじゃないかと。そう直感したので、翌日、思い切って、これを学習会の場で「粘土団子」みたいに、参加者めがけて投げた。
……そしたら、
「面白い」「やってみたい!」
と思いがけないほどの反響が返ってきて、投げた本人がビックリするほど。学習会でこれほどビビッドにリアクションが返って来たのはこれが初めてだった。これはオープンな性格の関西のせいなのか、それとも取り上げたテーマのせいなのか。ともあれ、これは画期的な出来事だった。
そして、そこからさらに、もう1つの「粘土団子」を思いつくことになり、それが「日本各地の自治体レベルで実施する子どもたちの甲状腺検査」プロジェクト(その詳細>こちら)。これも聞いた人から「それはいい」とビビッドにリアクションが返って来ました。

これまで体験したことがないような、珍しい、貴重な体験にめぐり会えた市川町での学習会でした。

以下、それらの動画、プレゼン資料。

2、1日目の学習会

 動画その1
  講師柳原敏夫の話

 

動画その2
 ・日本版の会の協同代表岡田俊子のお話。
 ・講師柳原敏夫のその1の続き。
 ・会場の参加者とのQ&A



プレゼン資料 PDFこちら


3、2日目の学習会

 動画その1
  講師柳原敏夫の話
  ・避難者追い出し裁判の報告
  ・チェルノブイリ法日本版の具体的な話

 動画その2
  講師柳原敏夫の話
  ・チェルノブイリ法日本版の具体的な話の続き
   とりわけ「生成法:について
  ・参加者とのQ&A  


プレゼン資料 PDFこちら


2025年3月30日日曜日

【報告その3(各候補者の回答)】ブックレットの「市民運動の脱政治」「政治運動から人権運動へのシフト」を行動に移した最初の第一歩:郡山市長選候補者に宛てた公開質問状(25.3.30)

 先ほどの【報告その2】の公開質問状に対する4人の候補者の回答は以下です(敬称略)。

 回答の到着順に表示。回答は返信の文言等すべてそのまま表示。

この回答書は候補者の真価を暴き出すリトマス試験紙
311後の福島県は言うまでもなく、311後の日本社会の最大の懸案事項は「原発事故の救済」の実現です。なぜなら、福島原発事故を起こしていながら、日本政府が最大の努力を傾けてきたのは
「事故を小さく見せる」ことであり、「原発事故の救済」の問題をその場しのぎでお茶を濁してきただけでなく、百年続くと言われる未曾有の過酷事故である原発事故に対する抜本的な救済をこの間ずっとボイコット=放置しているからです。
これは堪えられないくらい遺憾であり、信じられないほど異常なことです。そのような異常事態の時、政治家が
真に我々主権者の付託に応えるだけの誠実な人物であるかどうかは「原発事故の救済」の実現という懸案事項とどう向き合うのか、とりわけ政治の最低限の道徳的責務である「放射能の危機から子どもたちの命、健康を守る」と取り組む意思と情熱があるかどうかではっきり分かります。
それを明らかにしたのが今回の回答書です。
主権者である市民の皆さんが、この回答書を
リトマス試験紙にして、私たち市民の命、健康、暮らしを守る立候補者は誰なのか、その真価を判断して頂きたいと願うものです。

   ****************

質問1 原発事故後の郡山市での子どもの放射能による健康・生活環境への影はあったか、無かったかについてのご見解をお伺いします。

 

大坂 佳巨

勅使河原 正之

椎根 健雄

高橋 翔

放射線による直接的な健康被害は、報告事例が少ないですが、それよりも心理的な影響が大きいと考えます。また現在において問題はないと行っても、いずれ発症することも考えなくてはならないと思います。

国は低線量被曝による子どもたちへの健康に与える影響を、郡山市民にもっと分かりやすく可視化する努力をすべきですが、私は影響についての情報を持っておりません。

 

原発事故後の子どもの健康や生活環境への影響については、様々な見解が存在します。公的機関の調査では健康への因果関係が明確にはされていないものの、生活環境においては事故直後は、外遊びの制限や学校生活での制限、保護者の方々の不安など、子どもたちの心身の発達や日常生活に様々な影響があり、不安が残っている方々もいます。引き続き健康調査の継続と、正確な情報の提供が重要と考えます。

 

回答なし

 

質問2 ICRP計算では10万人中7000人が死亡するという、年「20ミリシーベルト基準」についてどうお考えか伺います。

 

大坂 佳巨

勅使河原 正之

椎根 健雄

高橋 翔

国際放射線防護委員会の基準は 20 ミリシーベルトとなっていますが、一般の人々にとっては通常の背景放射線よりも高いレベルと思います。ただし、これ以下ならば危険ではないとしていることは、もしかするとこれも心理的な影響が強く出ることを避けるための基準かもしれません。したがって科学的根拠と称しながら多めに見積もることもあるでしょう。

 

専門外のことなので、コメントすることが出来ません。

 

年間20ミリシーベルト基準については、国際的な緊急時対応の参考値とされています。平常時の公衆被ばく限度(年間1ミリシーベルト)と比較すると高い数値でありますが、国際的には議論が分かれるところです。安全性の基準は科学的知見を踏まえつつ、市民の健康を第一に考えるべきであり、特に子どもたちの環境については慎重な対応が常に必要と考えます。

 

回答なし

質問3 子どもたちの甲状腺がんの状況(202411第53回県健康調査検討委員会:悪性疑い397人、集計外47人)は把握されていますか。過剰診断とも言われていますが、この数字をどのように認識されていますか。

 

大坂 佳巨

勅使河原 正之

椎根 健雄

高橋 翔

2024年に行われた第53回県健康調査検討委員会での報告によれば、悪性疑いの検査結果は397人とされていますが、この数字は全体の検査対象者における発症状況を示すもので集計されていない人で47人いるとも聞きました。

発見された甲状腺がんが必ずしも放射線によるものだとは限らないという意 見もあり、難しいところです。ただしこれらについては専門家の意見ばかりでなく、住民から直接に実際の意見を聴くことが大事だと思います。

福島県県民健康調査検討委員会の甲状腺検査評価部会の報告は承知しています。疫学の専門家の幅広いご意見を伺いたいと思います。

 

県の健康調査の結果は把握しております。過剰診断の可能性も指摘されておりますが、通常より多い発症率であることに対する不安は残っているので、これらの子どもたちとその家族が適切な医療や支援を受けられるよう、国、県と連携しながら対応していくことが重要と考えます。

 

 

回答なし

質問4 福島県で甲状腺がんが増えてしまった原因が、中通りを中心に安定ヨウ素剤の投与がなかったからとも言われています。今後、原発事故を想定してヨウ素剤の事前配布や服用の事前学習は必要と思われますか。お考えを伺います。

大坂 佳巨

勅使河原 正之

椎根 健雄

高橋 翔

事前学習は必要だと思います。安定ヨウ素剤の事前配布については、希望者のみに供与したらどうかと考えます。こうした化学物質の服用については、各個人の判断に委ねるべきです。

 

国のガイドラインでは、事前配布には説明会を行い、医者が参加するとともに、薬剤師も立ち会って副作用などを説明し、服用しても問題ないか、ひとりひとり問診するよう求めています。原発事故の反省を踏まえ、服用の事前学習は必要と考えます。

安定ヨウ素剤の事前配布や服用の事前学習の必要性について、先ずは正しい知識の普及が重要と考えます。防災教育の一環として、国や県と連携し、適切な使用についての知識や、対応策を準備しておくことが重要と考えます。

 

回答なし

質問5 教育委員会の確認のないまま、直接学校に配布された復興庁の「放射線のホント」「小・中学生のための副読本」が配布されましたが、その内容はご存じでしょうか。いろいろな疑問や問題点がある内容と認識していますが、今後、放射能教育をどう進めていくべきか内容も含めてお考えを伺います。

 

大坂 佳巨

勅使河原 正之

椎根 健雄

高橋 翔

放射線副読本(令和6年改訂)(PDF版)は、今初めて読みました。教育委員会に確認がないのであれば、それは国による越権行為だと思います。

放射線教育については、衆議院原子力問題特別委員会でもよく語られることですが、原発に賛成する側が教育したいことと、原発に反対する側が教育したいこととが大きく違うことがあります。これは大人による身勝手で、自らの考えを子どもに押し付けようとする姿勢が見られます。子どもたちに対しては常に両論併記で教育していくことが重要であり、子どもたちが育つ過程でそれぞれが判断すべき材料として提供することが好ましいと考えます。

放射線と放射能、放射性物質は、それぞれ意味が異なります。放射線が人体に及ぼす影響などについて、子どもたちに分かりやすく教える放射線教育は、とても重要だと思います。

 

副読本の内容については、問題提起がなされていることは認識しております。放射線に関する教育は、科学的知見に基づき、正確で公正な情報を提供することが重要と考えます。

 

 

回答なし

質問6 「復興再生利用土」という名をつけ、原発事故の除染汚染土を安全だと言って再生利用の動きがあります。双葉町町長は町内で先駆的に使うと発言していますが、郡山市でも使うべきだとお考えでしょうか。国のやり方を含め、どう扱うのがいいかお考えを伺います。

 

大坂 佳巨

勅使河原 正之

椎根 健雄

高橋 翔

私は、中通りでは郡山市、二本松市、本宮市、大玉村の各所で除染工事の施工管理を行いました。また浜通りでは川俣町の除染、川内村、双葉町の道路復興で数多くの除染土を取り扱ってきました。浜通りにおいては高い数値が見られました。中通りにおいては、低地や水辺などにおいて高い数値を見ましたが、それは局所的であり、除染工事は無駄な公共事業のためにやっているのかという気になるような場所も数多く見受けられました。除染工事を無理やり作り出すために、下請業者の中には施工前に高い数値になるようにコントロールし、施工後に低い値になるようにしたりするなど、場所によって大きく違うので不正とまではいかないが、本当にこの除染はやる必要があるのかと感じたことがあります。原発事故直後、除染土は天地返しすればいいのではという意見もあり、私は当時民主党政権にあってそれに反対したのですが、いざ現場でやってみると、実は天地返しだけで良かったのではないかとも思います。ただし除染土を除去すると、住民にとっては心理的なこともあるので必要だったのかもしれませんが、物理学上で本当に必要だったのかは判断ができません。再生利用については、郡山市で使用してもよいと考えますが、そもそも首都圏に電力を供給するための原子力発電所で起きた事故であるので、東京都をはじめとした首都圏において相当程度の負担をしてもらうことが望ましいと思います。

2045 3 月までの県外最終処分が法定化されています。この国の方針を知っている県外在住者は、環境省の本年度調査によると248%。国は再生利用や8千ベクレルの数字などの意味をよく理解してもらう努力が、まだ足りないと感じます。

 

「復興再生利用土」については、科学的知見に基づく安全基準の設定と透明性、高い情報公開と、市民の理解が不可欠であります。現状では、市民の不安や懸念に答えるだけの情報や理解が不足しており、拙速な判断は避けるべきと考えます。

 

 

回答なし

質問7 県外自主避難者に対して、福島県が国家公務員住宅での避難者の居住権を認めず、追い出そうとして裁判をおこしています。郡山市民でもいまだ避難を続けている方々がおられます。被災県福島県が同じ県民を裁判に訴えたことを踏まえ、避難者に対し郡山市としてどう対処すべきかのお考えを伺います。

 

大坂 佳巨

勅使河原 正之

椎根 健雄

高橋 翔

県は訴訟を取り下げるべきとして知事に意見をいたします。

 

災害救助法での仮設住宅提供制度を当てはめているために起きています。原発事故の自主避難者に対する基本的な住宅支援制度の創設を、被災県として県は、国に求めるべきと考えます。

居住権を巡る裁判については、個別の事案でありコメントは控えますが、福島県と避難者の間の裁判であり、同じ被災者同士が対立する状況は非常に残念であります。双方の痛みを理解したうえでの解決を望みます。

 

回答なし

質問8 チェルノブイリで起きた事故では、39年を迎えようとしている今でも、心臓疾患、脳疾患、ガンなどの疾患、精神的疾患が続いています、福島県民の死亡率が高くなっているとも言われてます。県民の健康に原発事故が何らかの影響を、未来にわたって及ぼすと想定されますので、市民の健康を守る視点からどう対処すべきかお考えをお聞かせださい。

 

大坂 佳巨

勅使河原 正之

椎根 健雄

高橋 翔

原子力発電の時代はもう終わりにすべきだと考えます。現在、エネルギー価格の高騰によって、また原子力が必要だと言う意見が増えてきていることは残念なことです。本来、人間はお金によって生きているのではありません。

 

県民の健康に原発事故が何らかの影響を未来にわたって及ぼすのかについて、是非、専門家の意見を聴きたいと思います。

 

原発事故が将来的に健康に影響を及ぼす可能性については、これからも慎重に検証していくことは必要です。今後も医療体制の整備や、予防医療の充実、(がん検診、生活習慣病対策など)、心のケアを含めた総合的な健康支援を充実させていくことが重要と考えます。

 

回答なし

 質問9 国では「放射性物質汚染対策措置法(20118月)」などが制定され、この法律に基づき一般住宅や道路等の除染や搬出事業等が実施されました、郡山でも線量が未だに高い場所があります。継続的な線量の測定や線量のマップ作りなどは市民が安心して暮らす上でのベースになるものと思いますが、継続的な線量の測定やマップづくりについてお考えをお聞かせください。

 

大坂 佳巨

勅使河原 正之

椎根 健雄

高橋 翔

線量がいまだに高いエリアがあるのであれば除染工事を行うべきと考えます。それに対して国が予算をつけないのであれば、郡山市独自の地域通貨「減価する通貨」を用いて、地元建設業者によって地方自治として行うべきと考えます。

リアルタイム線量測定システムは、室内線量率の可視化により得られる安心感と放射線教育の教材として活用されてきたこともあり、現在あるリアルタイム線量測定システムは継続すべきと思います。

必要な測定、情報提供を継続していくことが大切と考えます

 

 

回答なし

 質問10 しゃがの会では郡山市で安心して生活するために「チェルノブイリ法」に基づき「チェルノブイリ法日本版」の市条例を作ろうと考えています。どのように感じられたか伺います。

 

大坂 佳巨

勅使河原 正之

椎根 健雄

高橋 翔

市民が立ち上がって条例を作ろうとする場合、市議会での議員立法が望ましいと考えます。被害の補償は国がすべきという意見について、市民の賛同を得て、市議会で可決すれば自民党政権であってもそれは相当程度の圧力になるかと思います。

条例は議会の議決によって制定されますので、条例案策定に当たっては条例を制定する意義、条例の目的、その内容を実現し得るだけの実効性はあるのか、等の説明責任を果たす必要があると考えます。

専門家や市民の皆様の声を広く聞いていくことが大切と考えます。

 

 

回答なし

 

【報告その2(公開質問状)】ブックレットの「市民運動の脱政治」「政治運動から人権運動へのシフト」を行動に移した最初の第一歩:郡山市長選候補者に宛てた公開質問状(25.3.30)

今年4月20日に投票が行なわれる福島県郡山市長選に立候補を表明した4名の候補者に、『市民立法「チェルノブイリ法日本版」をつくる郡山の会』(しゃがの会。代表 郷田 みほ)が公開質問状を送り、回答を求めました。以下、その質問状です。

これに対する回答は>こちら

  ********************** 

市長選へ立候補される皆様への公開質問状

                     市民立法「チェルノブイリ法日本版」

                  をつくる郡山の会(しゃがの会)

代表   郷田 みほ     

今回の市長選への立候補の皆さまに伺いしました。

まず、当団体についてですが、私たちは2011311日の東京電力福島第1原発事故(以下原発事故)放射能被害から、市民の命と健康及び暮らしを守ることを目的とする、市民立法「チェルノブイリ法日本版」をつくる郡山の会(しゃがの会)と申します。  

 原発事故後の子どもたちの甲状腺がんもしくはがんの疑いの子どもたちは397名になりました。また、この14年間の福島県民の死亡率は高くなっています。そんな中、私たち「しゃがの会」は、1986年の旧ソ連で成立した「チェルノブィリ法」にならい、「チェルノブィリ法日本版」を作り、放射能被害から、郡山市民の命と健康及び暮らしを守ることを考え活動しています。そこで市民の健康を守る視点からも皆様の放射能や被ばく対策等についてお考えをお聞きしたく質問書を作成しました。具体的にお答え頂けると幸いです。


   ご返答は3月25日までメールアドレス……@gmail.com

までにお願いいたします。(連絡先090-…………郷田)

なお、結果はインターネット上で公開させていただきます。


質問 1 原発事故後の郡山市での子どもの放射能による健康・生活環境への影は

あったか、無かったかについてのご見解をお伺いします。


質問 2 ICRP計算では10万人中7000人が死亡するという、年「20ミリシーベルト基準」についてどうお考えか伺います。 


質問 3 子どもたちの甲状腺がんの状況(20241153回県健康調査検討委員会:悪性疑い397人、集計外47人)は把握されていますか。過剰診断とも言われていますが、この数字をどのように認識されていますか。


質問 4 福島県で甲状腺がんが増えてしまった原因が、中通りを中心に安定ヨウ素

剤の投与がなかったからとも言われています。今後、原発事故を想定してヨウ素剤

の事前配布や服用の事前学習は必要と思われますか。お考えを伺います。


質問 5 教育委員会の確認のないまま、直接学校に配布された復興庁の「放射線の

ホント」「小・中学生のための副読本」が配布されましたが、その内容はご存じでしょう

か。いろいろな疑問や問題点がある内容と認識していますが、今後、放射能教育をど

う進めていくべきか内容も含めてお考えを伺います。


質問 6 「復興再生利用土」という名をつけ、原発事故の除染汚染土を安全だと言っ

て再生利用の動きがあります。双葉町町長は町内で先駆的に使うと発言しています

が、郡山市でも使うべきだとお考えでしょうか。国のやり方を含め、どう扱うのがいい

かお考えを伺います。


質問 7 県外自主避難者に対して、福島県が国家公務員住宅での避難者の居住権

を認めず、追い出そうとして裁判をおこしています。郡山市民でもいまだ避難を続け

ている方々がおられます。被災県福島県が同じ県民を裁判に訴えたことを踏まえ、避

難者に対し郡山市としてどう対処すべきかのお考えを伺います。


質問 8 チェルノブイリで起きた事故では、39年を迎えようとしている今でも、心臓

疾患、脳疾患、ガンなどの疾患、精神的疾患が続いています、福島県民の死亡率が

高くなっているとも言われてます。県民の健康に原発事故が何らかの影響を、未来に

わたって及ぼすと想定されますので、市民の健康を守る視点からどう対処すべきか

お考えをお聞かせださい。


質問 9 国では「放射性物質汚染対策措置法(20118月)」などが制定され、こ

の法律に基づき一般住宅や道路等の除染や搬出事業等が実施されました、郡山で

も線量が未だに高い場所があります。継続的な線量の測定や線量のマップ作りなど

は市民が安心して暮らす上でのベースになるものと思いますが、継続的な線量の測

定やマップづくりについてお考えをお聞かせください。


質問 10 しゃがの会では郡山市で安心して生活するために「チェルノブイリ法」に基

づき「チェルノブイリ法日本版」の市条例を作ろうと考えています。どのように感じら

れたか伺います。

 

4人の回答は次の投稿に載せます。

【報告その1(前置き)】ブックレットの「市民運動の脱政治」「政治運動から人権運動へのシフト」を行動に移した最初の第一歩:郡山市長選候補者に宛てた公開質問状(25.3.30)


1、はじめにーー協同代表の柳原敏夫のつぶやきーー

 今年4月20日に投票が行なわれる福島県郡山市長選に立候補を表明した4名の候補者に、『市民立法「チェルノブイリ法日本版」をつくる郡山の会』(しゃがの会。代表 郷田 みほ)が公開質問状を送り、回答を求めました(上記がその回答一覧表)。 

最初に、その取組みを知った、日本版の会の協同代表の柳原敏夫のつぶやきを書きます。

柳原は昨年5月に、市民立法「チェルノブイリ法日本版」についてブックレット「私たちは見ている」の編集に携わりました。その時、この市民立法「チェルノブイリ法日本版」の市民運動は次の点を明確にすることで、従来の市民運動の壁を突破し、ワクワクするような、新しい「市民運動の質」をもたらすことが可能であることに気が付きました。

それが「市民運動の脱政治」「政治運動から人権運動へのシフト」でした(その詳細は>こちら)。

しかし、それはあくまでも総論、抽象論であって、具体的な現実の行動ではありませんでした。それは現実の行動に具体化してはじめてナンボのものでした。そのことをつらつら考えている中で、今回の郡山市長選の立候補者への公開質問状のアクションを知り、これが「市民運動の脱政治」「政治運動から人権運動へのシフト」を具体化する素晴らしい可能性を秘めたアクションになるのではないかと実感しました。

というのは、柳原自身、これと同様のアクションを、311後の2012年12月の総選挙の際に、政党と立候補者に対し行なった経験があったことを思い出し(以下がその時の報告)、その振り返りの中で、
第1に、13年前に私らが問うた次の問題、
3.11原発事故は日本史上、最悪の人災であり、その最大の犠牲者はふくしまの子どもたちであるにもかかわらず、その救済が全く実施されてないからです。のみならず、事故後も人災を引き起こした加害者としての自覚が全くない政府の「事故を小さく見せる」政策の最大の犠牲にされたのもふくしまの子どもたちです。ふくしまの子どもたちの命を救うことは、いま、国政が取り組むべき、緊急の最重要課題なのです。

この課題の解決は現在まで全く手付かずに未解決状態で放置されたままであり、今なお、問い続ける第一級の重要問題だからであり、

第2に、この質問と回答というアクションは、原発事故の救済をめぐって市民と立候補者の間で「約束」=「契約」を結ぶことであり、いったん市民に表明した約束を彼らに守らせることは、かつて旧約聖書のモーセやエレミアら預言者たちが神との「約束」=「契約」を果たそうとした崇高な物語と同様なほど、それは無条件に貴いことだと確信したからです。

【報告】12.3記者会見:子どもの命を守るかどうかが政党・候補者の「リトマス試験紙」(2012.12.3)

 【速報】12.4各政党と候補者に宛てた質問状:史上最悪の人災から「子どもたちの命を守る」と公約するかどうか (2012.12.4)
                                                                            とはいえ、このアクションが単純に、ただちに威力を発揮するとは限りません。
しかし、2012年12月の総選挙の際には、各政党の回答を報告したサイトには3日間で5000のアクセスがあり、「子どもの避難の否定」を正面から公約として掲げた政権与党(民主党)の政権失格の実現に影響を及ぼしました。人々がこのアクションの意義を理解すればするほど、このアクションはその威力をますます発揮するようになります。

以上の通り、チェルノブイリ法日本版に関する、立候補者への公開質問状は今なお未解決のまま放置されている第一級の最重要課題を問うものであり、それに対する回答は、原発事故の救済に関する市民と立候補者との間で交わす「約束」=「契約」であり、それは市民に表明された崇高な=公約として当選した立候補者の当選後の政策を拘束する規範となるもので、回答次第によっては、回答した時点でチェルノブイリ法日本版の一部が実現されたことにもなるのです。 

前置きが長くなったので、本論は以下の投稿に書きます。
【報告その2(公開質問状)】>こちら

【報告その3(回答)】>こちら       

2024年12月8日日曜日

【お知らせ】ニュースレター第10号の発行(2024.12.8)

  市民が育てるチェルノブイリ法日本版の会では、全国各地の会員の日々の取り組み、活動を随時、ニュースレターにして発行、賛助会員その他支援者の皆さんに配布しています。

これまでのニュースレター

     第1号->こちら
     第2号->こちら
     第3号->こちら
     
第4号ー>こちら
     第5号ー>こちら
     第6号ー>こちら
     第7号ー>こちら
     第8号ー>こちら

     第9号->ちら

     第10号ー>こちら



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下記までご連絡下さい。  

genpatsuright*gmail.com(*を@に置き換えてください)

【報告】3月11~12日、チェルノブイリ法日本版の兵庫県市川町での学習会(25.3.31)

1、はじめに 3月11~12日、チェルノブイリ法日本版の学習会を兵庫県市川町でやりました。生まれて初めて、脚本家橋本忍の生地(鶴居)の播州平野に足を踏み入れた。         播但線の鈍行列車から見える播州平野と初めて見た路線図(路線画?)                 最寄...