【追記】動画になかった「総会の最後の挨拶」を文字で提供して頂きました。今回の総会の意義を的確に言い表したものとして紹介させて頂きます(>全文PDF)。
2024年4月27日に開催された第7回定期総会の報告です。
当日は、東京・渋谷区の光塾を会場にして、全国&世界各地の会員がZOOMで参加して行われました。
光塾の会場とオーストラリア・メルボルンからZOOM参加の会員
全国各地からZOOM参加の会員(以下、そのごく一部ですが)
福井県越前市
兵庫県神戸市
静岡県富士宮市
沖縄県那覇市
◆第1部
冒頭 司会の溜口郁子さんの挨拶
【審議事項】
第1号議案 2023年度活動報告
・各地
・会として 2023年9月から準備したブックレット(※)の完成(5月25日発売)など
第2号議案 2023年度決算報告
第3号議案 監査報告
第4号議案 2024年度活動計画案
・各地
・会として
第5号議案 2024年度予算案
以上の議案について、予算案の一部(ブックレット費用)が継続審議となったほかは、全て承認されました。
【報告事項】
・2024年度協同代表紹介
◆第2部
① 正会員の矢ヶ﨑克馬さんのお話
「日本は法律を捨てて(主権を捨てて)国際原子力ロビーに従った」
資料>全文PDF もしくは以下の画像をクリック。
(>動画)
※補足
以下のコメントと資料を追加で提供して頂きました。
「チェルノブイリと東電事故の比較」を私のメッセージとしてご紹介致します。
チェルノブイリで住民は如何に守られたか?⇔日本では如何に棄民されたか?
の比較表です。日本版をやることの価値をそのまま具体的な指標として示している「表」であると思います。
資料>全文PDF もしくは以下の画像をクリック。
② 正会員による座談会「新しい試み・問題提起など」(>動画)
発言順に、
神奈川県小田原市の大庭有二
秋田県にかほ市の山下友宏
兵庫県神戸市の下澤陽子
福島県郡山市の郷田みほ
東京都調布市の三宅征子
◆閉会の挨拶 正会員の柴原洋一(三重県伊勢市)>全文PDF
市民が育てる「チェルノブイリ法日本版」の会のみなさま、今日はご苦労様でした。
今思うのは、おそらく将来この第7回総会を振り返った時「あれが日本版を作る運動のターニングポイントだった」と分かるのではないかということです。
その理由は、「日本版」のブックレットの完成です。まだ手にしてはいませんが、来月には私たちところに届きます。これは本当に大きな力になるでしょう。
執筆編集にあたられた小川さんと柳原さんに改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。
ブックレットの出版は大きな前進です。
私たちは原発事故によって苦しむ人びとを救済し人権を守る日本版を作ろうとしている。それはとりもなおさず日本全体の人権状況の改善改革を実現することですが、そのための大きな力を手にしました。
小川さんたちから受け取ったブックレットという力を実際に使うのが、あるいはその力を活かすのが、私たち一人ひとりのこれからの使命です。
ブックレットは読まれてこそ、活用されてこそ、本当の力となります。
福島原発事故から13年が経ち、社会が事故も事故被害者をも忘れさり、避難者の人権を顧みない判決が相次いでいます。酷い現状ですが、今日、聞いていただいたように、皆さんは力強く、そして粘り強く、さまざまな活動を展開されている。このことから確かに私たちは力をもらうのですが、一方ではまだ一つの条例も実現できていないという現実があります。
この状況において私たちはそれぞれに地域で孤立したり閉塞感を抱えて気持ちの晴れない日々を経験しています。
私たちはよく「精一杯やります」「できる限りのことをやろう」などと言います。
でも考えてみれば私たちはものすごく難しいことを達成しようとしているのです。柳原さんは闇の中から光が生まれるのだとおっしゃった。その通りだと思いますが、その光は私たちが作り出さないといけないのです。
そのためには今までのように「やれる限り精一杯やってきた」ということで済ませていてはダメなのではないでしょうか。
厳しい言い方になりますが、これからは「やれる限り」を超えて「やれないことをやらないとこれから先の展開はない」と思うのです。
しかし、ここで私たちはブックレットという、これまでになかった力を手にした。
すでにいっぱい歩んできた仲間もいれば、一歩を踏み出したばかりの仲間もいます。
その今の自分の居る場所に留まるのではなく、さらに一歩を踏み出そうと、皆さんに呼びかけたい。
これから「今年の一歩」を一人ひとりが刻み、それによって日本版の会として一歩を進め、来年またさらに一歩を刻む。この心意気で前に進んでいきましょう。
本日はご参加いただきありがとうございました。
(※)ブックレットの目次(以下の青色に表示されたところはクリックして閲覧できます)
目 次
はじめに
生き直す-原発事故後の社会を生き直す- 柳原 敏夫
コラム 一般市民が法令の定めを超えて被曝させられる謂れはない 小出 裕章
第1章:なぜ「チェルノブイリ法日本版」が必要なのでしょうか
「チェルノブイリ法」とは?
なぜ「日本版」が必要だと考えるのでしょうか
万が一の際、すべての人を救う救済法を作りたい
憲法9条と「チェルノブイリ法」
「チェルノブイリ法日本版」制定の目的は人権保障
コラム 「チェルノブイリ法日本版」を作っていきませんか? わかな
第2章:「人権」を取り戻すための「チェルノブイリ法日本版」
放射能災害に対する対策は311前も後も完全に「ノールール」状態
被災者の「人権」を法に定めると国家に責任と義務が生じる
「人権」は一瞬たりとも途切れることがない
国際人権法・社会権規約を直接適用する
国際人権法にある「人民の自決の権利」
国際人権法が311後の日本社会を変える
コラム ぼくが「チェルノブイリ法日本版」を希う理由 柴原 洋一
第3章:私たちのビジョンー「チェルノブイリ法日本版」は日本社会に何をもたらすのか
理不尽に屈しない
自分のいのちの主人公になる
まず「逃げる」こと
<実践への手引き> 「市民放射能測定システム」の立ち上げ 大庭 有二
<実践への手引き> 安定ヨウ素剤を備えること 牛山 元美
市民参加型の公共事業を創設する
コラム 「チェルノブイリ法日本版」がないための苦しみ 遠藤 のぶ子
第4章:どう実現させるのかー市民立法を目指す
新しい酒(「チェルノブイリ法日本版」)は新しい革袋(市民立法)に盛れ
<実践への手引き> 署名を集める 酒田 雅人
「市民が育てる『チェルノブイリ法日本版』の会」の結成
<実践への手引き> 仲間を見つける 岡田 俊子
東京・杉並で始まった水爆禁止署名運動に学ぶ
「情報公開法」制定の経験に学ぶ
ICANの経験に学ぶ
「生ける法」―市民立法のエッセンス
コラム 希望として「チェルノブイリ法日本版」 小川 晃弘
第5章:「命を守る未来の話」―ティティラットさんに聞く
あとがき 柳原 敏夫
「チェルノブイリ法日本版」条例案のサンプル
編集にあたり
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