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2024年11月30日、大阪府高槻駅前の市民交流センタークロスパル高槻で、
「子どもたちを放射能被害から守るには?知恵を出し合い、共に考えましょう!」
という題でチェルノブイリ法日本版のお話会をやりました。
以下が、その動画、チラシ、レジメ、プレゼン資料です。
1、司会(子ども脱被ばく裁判を支える会西日本の横山恵子さん)と主催者(チェルノブイリ法日本版の会の岡田俊子)のあいさつ
2、柳原敏夫の話
3、 子ども脱被ばく裁判弁護団長の井戸謙一さんの話
4、チラシ>PDF
5、レジメ>PDF
6、プレゼン資料>PDF
9月29日のチェルノブイリ法日本版のさいたま学習会で、時間切れのため、日本版の条例案についての話が出来ませんでした。そこで、それについての補講を、10月30日、少数のメンバーを相手に行ないました(ミニ学習会)。
以下がその動画とプレゼン資料。
1、前半(前座)
2、後半(条例案解説)
3、プレゼン資料>PDFまたは(下の画像をクリック)
・・・・・・
最後にお詫びを。
昨日の第一部のあとの休憩中に、Xさんから、市民の意識の変化が社会を変えることについて、日本版の中で話して欲しいとリクエストされ、快諾したにもかかわらず、結局、話できませんでした(プレゼン資料に書いてなかったため)。
そもそも、過去に前例のない福島原発事故そのものが私たち市民の意識を否応なしに変化させました(例えば、一瞬にして東日本が壊滅の危機という意識は過去に誰も持ったことはなかった、)。それゆえ、前例のない原発事故の救済もまた、前例のない取り組みです。私たち市民が従前の意識の中にいたままで、これと取り組めるはずがありません。
日本版のエッセンスは、過去の希望の扉をすべて叩いて、そこから未曾有の惨劇と悲劇である原発事故の救済の道筋を暗中模索する、ことです。
私にとって、その希望の扉の1つが、国難に対する市民型公共事業の取り組みです。その過去の希望の扉が、70年以上前、スペイン内戦で疲弊したスペインの寒村で、28歳の神父アリスメンディアリエタたちが始めた、「みんなで働き(協同労働)、みんなで運営する(協同経営)」モンドラゴンの協同組合による経済再建の取組みです。そして、霞ヶ浦の再生をアサザと市民のゆるやかなネットワークを使って市民型公共事業で成し遂げたアサザプロジェクトでした。
とりあえず、以下がその報告ですが、改めて、この希望の扉を、今、私たち自身の市民の意識変革のテーマとして位置づけて、紹介したいと思います。
モンドラゴンの協同組合もうひとつの復興は可能だ--モンドラゴンの可能性の中心--
アサザプロジェクトの再定義:進化する疎開裁判:市民運動家から社会起業家へ(2013.6.21)
2、予防原則について
今、1点気づいたことがあり、それを補足させて頂きます。
昨日の話の中で、予防原則が話題になりました。予防原則がどれほど重要なものか、その重要性について、以前から私は、ロシアンルーレットになぞらえて、次のように指摘してきました(例えば2019年6月の静岡市での学習会のプレゼン資料>こちら)。
>
「子どもたちを被ばくのロシアンルーレットにさらさない」、それがチェルノブイリ法日本版
>
福島原発事故で私達は途方に暮れました。放射能は体温を0.0024度しか上げないエネルギーで人を即死させるのに、目に見えず、臭わず、痛くもなく、味もせず、従来の災害に対して行ったように、五感で防御するすべがないからです。人間的スケールでは測れない、ミクロの世界での放射能の人体への作用=電離作用という損傷行為がどんな疾病をもたらすか、現在の科学・医学の水準では分からないからです。つまり危険というカードが出せない。にもかかわらず、危険が検出されない以上「安全が確認された」という従来の発想で対応し、その結果、人々の命、健康は脅かされました。「危険が検出されないだけでは足りない。安全が積極的に証明されない限り、人々の命を守る」、これが私たちの立場です。つまり人々の命を被ばくというロシアンルーレットから守る。それが予防原則で、これを明文化したのがチェルノブイリ法です。
しかし、昨日の話の中で、新たな気づきがありました。
それは、子どもたちは知らない間に、あたかも自然現象のようにロシアンルーレットの中に置かれたのではなく、ロシアンルーレットを子どもたちをはじめとする人々を置いたのは、ほかでもない、原発を設置した日本政府、電力会社、原子力ムラの科学技術者たちだということです。
つまり、彼らは、自分たちが作り出した原発から発生する事故のために、多くの人々が被ばくによる健康被害を受ける可能性があるのに、その健康被害の範囲を科学的、医学的に証明する科学技術を準備していなかった(正確には持ち合わせていなかった)。それはひとたび暴れだしたら、何するか解らない獰猛な生き物をペットとして人々に与えるにひとしいことです。
彼らは、ひとたび事故ったら、そこから発生する健康被害の範囲を科学的に証明できないことを分かっていながら、その状態のまま、原発を設置したのです。
↑
ここで、次の規範が問われることになります。私は当然だと思うのですが、みなさんはどう思いますか。
過去に経験のない高度の先端科学技術を開発・駆使して作り出した人工装置を社会に持ち込み実用化する場合には、その装置の事故による被害についても、過去に経験のない被害が発生する可能性は高く、その事故と被害との因果関係を現時点の科学技術では証明できない可能性が高い。その場合、その事故と被害との因果関係が証明できない、いわゆるグレーであるという理由で被害者が泣き寝入りを強いられるべきではなく、そもそもそのような過去に経験のない、因果関係がグレーの被害を発生させる原因を作った人工装置の設置者がグレーについて責任を負うべきである。
この「事故で発生する健康被害の範囲がグレー(科学的に証明できない)の場合のリスク(責任)は原発を設置した者たち(国、電力会社)が負うべきある」。それが「グレーは被害者を守る」という予防原則です。
言い換えれば、原発事故による健康被害の問題に対して、先端科学技術を開発・駆使して原発を設置した者たち(国、電力会社)は中立(ニュートラル)の立場にいるのではない。本来であれば、こんな化け物みたいな未知の危険を持つ原発を設置した彼らは、単に原発事故防止の責任を負うだけでなく、原発事故による健康被害の範囲についても、先端科学技術を開発・駆使してそれを明らかにする責任がある。その責任が果たせないというのであれば、彼らはそんな無謀な原発の設置は許されないと言うべきです。
にもかかわらず、原発事故による健康被害の範囲を明らかに出来ないような無謀な原発設置を許可するのであれば、この原発事故による健康被害の範囲について、国、電力会社は、その範囲がグレーな被害者に対し、被害者を守る予防原則を受け入れることは当然のことです。
言い換えれば、国、電力会社は原発を設置する以上、予防原則を具体化したチェルノブイリ法日本版を受け入れるほかないのです。
午後のアフタートークにも27名が参加。熱心な感想、質疑応答でした。
by 埼玉リレーカフェ以下、講師担当の柳原個人の感想。
ーーこの日のお話会で参加者から「311直後のことをまざまざと思い出した」という感想がありました。
それが今回、私が最も願ったことだったので、それを体験した人がいたことは本望でした。私自身、準備の最終段階で、同様の体験に襲われ、以下の感覚が全身に貫いたからです。その時、この感覚こそ至宝、自分が一生手放さず、抱き続ける宝であることを再発見し、確信しました。
福島原発事故は、自分がたとえ鶴や亀のようにこのあと数百年生き長らえたとしても、決して体験できない、異常な事態だった。
「未曾有の異常事態」という認識が、この異常事態とどう向き合うのかという課題を私に授けました。逡巡の中、目の前に現れたのが古代イスラエルの預言者たちでした。彼らは私にその課題の解を授けました。それがふくしま集団疎開裁判、そしてチェルノブイリ日本版でした。
人権も憲法もない古代イスラエル国家の圧制のもとで、思い切り逡巡しながらも、圧制に抵抗して避難(出エジプト)を説き、実行に移したモーセ。「暗い見通しの中で希望を語り続けた」預言者エレミヤたち。
以下、当日の動画(ただし、冒頭の30分が欠)と配布資料、プレゼン資料、埼玉リレーカフェによる報告。
1、動画
以下の動画は東京から神戸に避難した下澤陽子さん(日本版の会協同代表)のアピールです。講師の話の中で再生した際に音声の状態が悪かったので、以下の画像をクリックして完全版で聴き直して頂けたら幸いです。
また、話の中で再生した(そして時間の都合上できなかった)避難者の訴えほかの動画は以下。
◆福島の子どもたちの避難についてのメッセージ(チョムスキー)
◆福島の子どもたちの避難についてのメッセージ(キャサリン・ハムネット)
2、配布資料
全文PDF>こちら または以下の画像をクリック
3、プレゼン資料
全文PDF>こちら または以下の画像をクリック
当日の講師はブックレットの編者の柳原敏夫。本人曰く、
当日のテーマは、ブックレットが直面する「バカの壁」(放射能の危険性や原発事故の救済やいった問題を理解しようとしない、したくないと思っている人々の壁)を突破する試み・挑戦について。
「バカの壁」をどこまで突破できたか、それはこれを聞いた人たちの判断によります。
私にとって、311以来(より正確には物心ついてからこの方)、一度も突き詰めてことのなかった「脳化社会と原発事故」という問題について、「脳化社会」を手がかりに今まで語ったことのない新しいビジョンを示しました。それがどこまでリアリティを持ち得るのか、それはこれから検証していくしかありません。
ただ、このことは私にとって、この夏をかけて取り組んだ甲斐があったテーマであり、そして、それを初めて開陳した甲斐のあった一夜でした。
とのことでした。
※ 参考:チェルノブイリ法日本版ーーバカの壁ーー
以下、その動画とプレゼン資料と配布資料。
◆レジメ>全文PDF
市民が育てる「チェルノブイリ法日本版」の会は、「脱被ばく実現ネット」と共催にて
8月31日土曜日に チェルノブイリ法日本版 ブックレット出版記念として
「わたしたちは見ている 原発事故の落とし前のつけ方を」をテーマに
柳原敏夫さんのお話を聞く会を開催いたします。
ぜひ多くの皆さんのご参加をお願いいたします。
市民が育てるチェルノブイリ法日本版の会では、全国各地の会員の日々の取り組み、活動を随時、ニュースレターにして発行、賛助会員その他支援者の皆さんに配布しています。
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以下は去る4月24日に行われた第7回総会後のニュースレター第9号(2024年6月発行)です。
そのPDFは->こちら
※このニュースレターを周りの人に配布、拡散したいとご希望の方は以下までご連絡下さい。
電話 090-8494-3856(岡田)
メール toshiko_english*xf7.so-net.ne.jp(*を@に置き換え下さい)
先月5月25日に新曜社(>HP)から発売されたブックレット「わたしたちは見ているーー原発事故の落とし前のつけ方をーー」のさわりについて、2人の編集者が語る動画が出来ました。
◆本編(9分)→文字起しの文は末尾に。
◆番外編(3分)→文字起しの文は末尾に。
動画収録の直前になって、急にこれも入れたいと言いだしたもので、番外編として収録。
**********************
柳原:皆さん、こんにちは。「市民が育てるチェルノブイリ法日本版の会」の協同代表の柳原です。このたび、今画面に出ているブックレットを、私と協同代表の小川さんとで、編集して、「わたしたちは見ている:原発事故の落とし前のつけ方を」というタイトルで、新曜社という出版社から5月25日に発売となりました。漫画家のちばてつやさんから表紙のイラストを寄せていただきました。まずは、小川さんの方から、このブックレットの肝について、少し話して下さい。
小川:皆さん、こんにちは。「市民が育てるチェルノブイリ法日本版の会」の小川晃弘です。このブックレットの肝ですか。それは、このブックレットは、原発事故の問題について、新しい解き方を提示したことだと思います。私たちの会で、ここ数年、メーリングリストや学習会などで、ずっと議論を重ねてきて、たどり着いた一つの結論です。
これまで、原発をめぐる話は、原発を推進するのか、原発に反対するのか。敵と味方に分かれて正当性を問う政治運動の話でした。そんなふうに、対立して、分断して、争い続けるのはやめよう。原発が存在する限り、原発事故が起きる。事故が起きたら、その被害・影響は、原発推進・原発反対に関係なく、皆に等しく襲いかかります。ですから、対立の関係で捉えるのはなく、「人権」の問題として考えようという提案です。
「人権」というと、何か難しくて、抽象的な感じがするかもしれないですが、このブックレットでは、「人権」を、「自分の命を守る権利」、そして、「他の人の命も等しく守る権利」と、分かりやすく定義しています。
柳原:ただ、最初はちょっとちがったと思います。私は最初、人権というと何か立派なお題目を唱える感じがして、道徳や倫理を説くみたいで、何とも気持ちが悪く、正直、嫌でした。でも、或る時点で思ってもみなかった変化が起きたのです。それは、人権をそれまでとはちがった風に捉え直せるんじゃないかと気がついたからです。現実の耐え難い、反吐が出るような悪事、その闇や暗黒の世界に対して、そのような理不尽、不条理を自分はどうしても受け入れることができないんだという思いが心の底から沸き上がってきた時、その叫びが人権なんだと思うようになったのです。
それなら、理不尽を受け入れられない、服従できないという思いを誰よりも抱いているのは子どもたちではないか。それがこのブックレットの「わたしたちは見ている」というタイトルです。それは「わたしたちは絶望している」けれど、「その絶望に絶対、甘んじない」という叫びです。それが表紙のイラストです。この絵は「人権の誕生」の瞬間を描いたものではないかと思うようになりました。
この子どもたちの叫びは理不尽な世界を作り出した大人たちに向けられています。それは第1にこの政治や経済を牛耳っている権力者たちです。けれど、それだけではない。この理不尽な世界を作り直そうとしている市民運動にも向けられています。市民運動はなぜこんなに分断され、行き詰っているのか。それは子どもたちを絶望させるだけの十分な理由があります。けれど、子どもたちはただ絶望しない、その先をじっと見ている。彼らには未来しかないのだから。だから、理不尽な社会にも、そして、分断され行き詰っている市民運動にも甘んじるわけにはいかない。
「理不尽、不条理を自分はどうしても受け入れることができないんだ」という、子どもたちのこの叫び、それが「人権の誕生」の瞬間です。絶望をくぐり抜けた先に子どもたちが見出したもの、それが私にこのブックレットを書かせたんだと思います。
小川:「人権」というと、少し構えてしまうかもしれないですが、そんなものではない。もっとリアルな私たちの生活に密着した権利のことですよね。
柳原:学校では「人権は人に優しくすること」だとか教えているようですが、それはちがうと思います。「理不尽にNO!と言って抗(あらが)うこと、それが人権だ」というのがアメリカ独立宣言などの人権の歴史が教えることです。ただし、放射能はその先が問題です。見えない、臭わない、味もしない、理想的な毒だからです。そのため、放射能に関する差別がどんな時にどれほど理不尽なのか、「目に見える、例えば肌の色で差別するのが理不尽だ」と言うほど簡単ではありません。しかし、注意深く冷静に検討していく中で放射能の健康への影響が否定できないと判断された場合には「理不尽がゆえにどうしても受け入れることができない」と抵抗すること、これが人権の行使です。この理不尽に対する抵抗、不服従を正面から認めたのが人権です。この理(ことわり)を、放射能について認めたのがチェルノブイリ法であり、その日本版です。
もともと平和安泰の世の中では人権は要りません。世界共和国ができれば憲法9条も不要です。人権が必要になるのは理不尽が世にあふれ、暗黒社会が到来した時です。あれだけの甚大な被害をもたらした福島原発事故を経験しながら、今なお原発事故の救済について何一つ解決されておらず、福島原発事故後の日本社会は暗黒です。それは人権が最も必要とされる社会です。
とはいっても、人権は特効薬ではありません。すべての人に人権を認めようとすれば、今度は全ての人たちの間に人権をめぐる衝突が発生することは避けられないからです。しかし、その衝突を調整するために、これまでの政治の論理(それは人々と敵と味方に仕訳し、敵を追い込んで自分たちの主張に有無を言わせず従わせる論理です)を用いるのではなく、人権の論理を導入することがとても重要です。なぜなら、人権の論理というのは人権同士の衝突を、すべての人の人権が最大限尊重されるように、出来る限り平等の原則に従って対話と譲り合いでもって衝突の調整を目指すものだからです。2つの、一見たいしてちがわないように見える衝突の解決方法を政治の論理から人権の論理に意識的にシフトすることによって、市民運動は分断と行き詰まりから間違いなく一歩前に出ることができるとひそかに確信するようになりました。それを具体化したのがチェルノブイリ法日本版であり、そのことをこのブックレットの中に書き込みました。
小川:このブックレットには、本会の会員ほか、小出裕章さんや牛山元美さんにも、原稿を寄せていただきました。自分の地元でも、チェルノブイリ法日本版」条例を作ってみたいと思われた方、ぜひ、こちらのEメールまでご連絡ください。
**************
番外編
柳原:スミマセン、あと1つ言わせて下さい。一昨日、ブックレットを読んだ知り合いからこう言われました「民主主義の機能不全が言われて久しいけれど、それは個々の政治家のせいではないと思う。そもそも多数者による支配というデモクラシーのシステムそのものに原因がある。民主主義のシステムそのものを見直す必要がある。そのとき、キーワードになるのが人権。どんなに多数でも決しておかすことが許されない限界、それが人権だから。だから、今、必要なのは民主主義の永久革命ではなく、人権の永久革命だ、と。
全く同感です。そして、民主主義の機能不全は市民運動の機能不全も含んでいます。人権を基本原理として市民運動を再建することで、市民運動は一歩前に出ることができる。それを実行しようというのがチェルノブイリ法日本版の運動です。
そして、スミマセン最後にもう1つだけ、言わせて下さい。福島原発事故まで、日本の法律の体系は福島原発事故級の放射能災害を実際には想定していなかった。だから、原発事故の救済に関して、法の備えが全くなかった。いわば、巨大なブラックホールみたいな状態でした。実はこれと似た事態が半世紀前に発生しました。当時、日本は深刻な公害が発生し、市民運動の正しい圧力で政府を猛反省させ、1970年の公害国会で矢継ぎ早に抜本的な公害対策法を制定して法の穴埋めをやりました。しかし、それから半世紀たった311後、原発事故の救済に関して政府は法の穴埋めをやろうとしない。いわばブラックホールをネグレクトするという態度に陥った。これはゴミ屋敷に住む人々が「セルフ・ネグレクト」に陥っているのと同じです。日本政府も原発事故の救済に関して「セルフ・ネグレクト」に陥って、日本をゴミ屋敷にして放置しているのです。それによる最大の被害者は子どもたちです。未来しかなく、「セルフ・ネグレクト」とは正反対の自己決定(セルフ・デタミネーション)をしたくてしょうがない子どもたちです。チェルノブイリ法日本版はこのブラックホールを人権秩序で穴埋めしようとするものです。私たちの市民運動は日本版の制定によって原発事故の救済に関してゴミ屋敷のままに放置されている日本社会を、命、健康、暮しが守られ、人が安心して住める人権屋敷に再建するために、一歩前に出る運動です。
2024年5月31日、新たな市民運動のやり方を提唱するブックレット「わたしたちは見ている」発売後、初めてのチェルノブイリ法日本版に関する講演会を、東京都調布市でやりました。悪天候にもかかわらず、熱心な参加者が参加され、会場から活発な質問・意見・感想が出されました(受付に積まれた出版されたばかりのブックレット)。
◆主催者 挨拶
◆講演
プレゼン資料①>全文PDF
プレゼン資料②(法の穴=ブラックホールについて)>全文PPT
レジメ >全文PDF
◆質疑応答
たづくりまつりの会場(チェルノブイリ法日本版のブース)
先月27日の総会でも報告しましたとおり(>総会報告)、市民が育てる「チェルノブイリ法日本版」の会のメンバー2人が編集したブックレット「わたしたちは見ているーー原発事故の落とし前のつけ方をーー」(以下が表紙)が今月5月25日に新曜社(>HP)から発売されます。
今年4月、育てる会設立7年目を迎えた「日本版の会」の振り返りと未来への展望が詰まった書籍です。
以下、編集者のコメント(つぶやき)とブックレットの目次(一部、立ち読み可)を載せました。
このブックレットは、一方で、311で未曾有の天災と人災に見舞われた日本社会、その中から見せかけとはちがう、真の復興を発見したいと願っている人に向けて書かれたものです。
他方で、311後の日本社会で普通に生きられると思っている人に、これを読み「頭の中がグジャグジャになって」欲しいと思って書かれたものです。
そのような願いを抱いている方や「頭の中がグジャグジャになること」を恐れない方が一度手にとって頂けたら幸いです(以下の目次の一部で立ち読みできます)。
なお、ブックレットに書かれた内容は各執筆者自身の判断と責任で書かれたもので、「日本版の会」の公式見解ではありません。
新曜社のホームページ:ブックレットの紹介
ブックレットのチラシをダウンロード
最初、私はブックレット編集に乗り気でなかった。311後の日本社会ーーそれは見えない暗黒社会ーーという壁に負け犬の遠吠えをしているだけとしか思えなかったから。しかしいざ始めてみると、思っても見ない事態に遭遇しました。311後の見えない暗黒の日本社会に風穴を開ける光が見えてきたからです。一言でそれは「市民運動の脱政治」、そして「政治運動から人権運動へのシフト」、そしてそれは「民主主義の永久革命」の民主主義から政治をいわば色抜きし削ぎ落とした「人権の永久革命」。
他方で、日本では人権が根付かないという積年の課題があることも承知していました。だから、このブックレットは「認識において、悲観主義」で書かれています。だが、私たちはその認識にとどまらない。そこから実行に踏み出す、「意志において、楽観主義」として、今回のブックレット編集という実践で「一寸先は闇」の経験をして、その闇の中から光と出会ったように。
そして、ささやかでもこの楽観主義の勝利を経験できたのは、ひとえに同じ編集者の小川晃弘さんのおかげです、そして、1年前、不幸にして先立った、私と同学年で私にとっての朋輩、坂本龍一の見えない激励のおかげです(>坂本龍一 その可能性の中心)。
その意味で、このブックレットは市民が自分たちの命、健康、暮しを誰かの手に委ねるのではなく、自分自身の手で統治するという「市民の自己統治」=自己実現(とりもなおさずそれが自己決定=人権の実現)、その可能性の中心を追求した書物です。それが「政治運動から人権運動へのシフト」「人権の永久革命」という意味です。 (2024.5.2.柳原敏夫)
このブックレットは、 ここ数年間の本会正会員のメーリングリストや学習会での議論を編集して作成しました。中心となるメッセージは、原発事故の問題について、新しい解き方を提示したことだと思います。原発を推進する、原発に反対する、そんな二項対立を超えて、原発事故へのアプローチを、「人権」をキーワードに考えることを提案しています。「人権」というと、難しく考えてしまうかもしれませんが、このブックレットでは、「自分の命を守る権利」、そして「他の人の命も等しく守る権利」と、分かりやすく定義しています。新しい解法に興味のある方、このブックレットをぜひ手に取ってみてくだい。
(2024.5.29 小川晃弘)
◆目次
はじめに
生き直す-原発事故後の社会を生き直す- 柳原 敏夫
コラム 一般市民が法令の定めを超えて被曝させられる謂れはない 小出 裕章
第1章:なぜ「チェルノブイリ法日本版」が必要なのでしょうか
「チェルノブイリ法」とは?
なぜ「日本版」が必要だと考えるのでしょうか
万が一の際、すべての人を救う救済法を作りたい
憲法9条と「チェルノブイリ法」
「チェルノブイリ法日本版」制定の目的は人権保障
コラム 「チェルノブイリ法日本版」を作っていきませんか? わかな
第2章:「人権」を取り戻すための「チェルノブイリ法日本版」
放射能災害に対する対策は311前も後も完全に「ノールール」状態
被災者の「人権」を法に定めると国家に責任と義務が生じる
「人権」は一瞬たりとも途切れることがない
国際人権法・社会権規約を直接適用する
国際人権法にある「人民の自決の権利」
国際人権法が311後の日本社会を変える
コラム ぼくが「チェルノブイリ法日本版」を希う理由 柴原 洋一
第3章:私たちのビジョンー「チェルノブイリ法日本版」は日本社会に何をもたらすのか
理不尽に屈しない
自分のいのちの主人公になる
まず「逃げる」こと
<実践への手引き> 「市民放射能測定システム」の立ち上げ 大庭 有二
<実践への手引き> 安定ヨウ素剤を備えること 牛山 元美
市民参加型の公共事業を創設する
コラム 「チェルノブイリ法日本版」がないための苦しみ 遠藤 のぶ子
第4章:どう実現させるのかー市民立法を目指す
新しい酒(「チェルノブイリ法日本版」)は新しい革袋(市民立法)に盛れ
<実践への手引き> 署名を集める 酒田 雅人
「市民が育てる『チェルノブイリ法日本版』の会」の結成
<実践への手引き> 仲間を見つける 岡田 俊子
東京・杉並で始まった水爆禁止署名運動に学ぶ
「情報公開法」制定の経験に学ぶ
ICANの経験に学ぶ
「生ける法」―市民立法のエッセンス
コラム 希望として「チェルノブイリ法日本版」 小川 晃弘
第5章:「命を守る未来の話」―ティティラットさんに聞く
あとがき 柳原 敏夫
「チェルノブイリ法日本版」条例案のサンプル
編集にあたり【追記】動画になかった「総会の最後の挨拶」を文字で提供して頂きました。今回の総会の意義を的確に言い表したものとして紹介させて頂きます(>全文PDF)。
2024年4月27日に開催された第7回定期総会の報告です。
当日は、東京・渋谷区の光塾を会場にして、全国&世界各地の会員がZOOMで参加して行われました。
光塾の会場とオーストラリア・メルボルンからZOOM参加の会員
第1号議案 2023年度活動報告
・各地
・会として 2023年9月から準備したブックレット(※)の完成(5月25日発売)など
(>動画)
※補足
以下のコメントと資料を追加で提供して頂きました。
「チェルノブイリと東電事故の比較」を私のメッセージとしてご紹介致します。
チェルノブイリで住民は如何に守られたか?⇔日本では如何に棄民されたか?
の比較表です。日本版をやることの価値をそのまま具体的な指標として示している「表」であると思います。
資料>全文PDF もしくは以下の画像をクリック。
② 正会員による座談会「新しい試み・問題提起など」(>動画)
発言順に、
神奈川県小田原市の大庭有二
秋田県にかほ市の山下友宏
兵庫県神戸市の下澤陽子
福島県郡山市の郷田みほ
東京都調布市の三宅征子
◆閉会の挨拶 正会員の柴原洋一(三重県伊勢市)>全文PDF
市民が育てる「チェルノブイリ法日本版」の会のみなさま、今日はご苦労様でした。
今思うのは、おそらく将来この第7回総会を振り返った時「あれが日本版を作る運動のターニングポイントだった」と分かるのではないかということです。
その理由は、「日本版」のブックレットの完成です。まだ手にしてはいませんが、来月には私たちところに届きます。これは本当に大きな力になるでしょう。
執筆編集にあたられた小川さんと柳原さんに改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。
ブックレットの出版は大きな前進です。
私たちは原発事故によって苦しむ人びとを救済し人権を守る日本版を作ろうとしている。それはとりもなおさず日本全体の人権状況の改善改革を実現することですが、そのための大きな力を手にしました。
小川さんたちから受け取ったブックレットという力を実際に使うのが、あるいはその力を活かすのが、私たち一人ひとりのこれからの使命です。
ブックレットは読まれてこそ、活用されてこそ、本当の力となります。
福島原発事故から13年が経ち、社会が事故も事故被害者をも忘れさり、避難者の人権を顧みない判決が相次いでいます。酷い現状ですが、今日、聞いていただいたように、皆さんは力強く、そして粘り強く、さまざまな活動を展開されている。このことから確かに私たちは力をもらうのですが、一方ではまだ一つの条例も実現できていないという現実があります。
この状況において私たちはそれぞれに地域で孤立したり閉塞感を抱えて気持ちの晴れない日々を経験しています。
私たちはよく「精一杯やります」「できる限りのことをやろう」などと言います。
でも考えてみれば私たちはものすごく難しいことを達成しようとしているのです。柳原さんは闇の中から光が生まれるのだとおっしゃった。その通りだと思いますが、その光は私たちが作り出さないといけないのです。
そのためには今までのように「やれる限り精一杯やってきた」ということで済ませていてはダメなのではないでしょうか。
厳しい言い方になりますが、これからは「やれる限り」を超えて「やれないことをやらないとこれから先の展開はない」と思うのです。
しかし、ここで私たちはブックレットという、これまでになかった力を手にした。
すでにいっぱい歩んできた仲間もいれば、一歩を踏み出したばかりの仲間もいます。
その今の自分の居る場所に留まるのではなく、さらに一歩を踏み出そうと、皆さんに呼びかけたい。
これから「今年の一歩」を一人ひとりが刻み、それによって日本版の会として一歩を進め、来年またさらに一歩を刻む。この心意気で前に進んでいきましょう。
本日はご参加いただきありがとうございました。
(※)ブックレットの目次(以下の青色に表示されたところはクリックして閲覧できます)
目 次
はじめに
生き直す-原発事故後の社会を生き直す- 柳原 敏夫
コラム 一般市民が法令の定めを超えて被曝させられる謂れはない 小出 裕章
第1章:なぜ「チェルノブイリ法日本版」が必要なのでしょうか
「チェルノブイリ法」とは?
なぜ「日本版」が必要だと考えるのでしょうか
万が一の際、すべての人を救う救済法を作りたい
憲法9条と「チェルノブイリ法」
「チェルノブイリ法日本版」制定の目的は人権保障
コラム 「チェルノブイリ法日本版」を作っていきませんか? わかな
第2章:「人権」を取り戻すための「チェルノブイリ法日本版」
放射能災害に対する対策は311前も後も完全に「ノールール」状態
被災者の「人権」を法に定めると国家に責任と義務が生じる
「人権」は一瞬たりとも途切れることがない
国際人権法・社会権規約を直接適用する
国際人権法にある「人民の自決の権利」
国際人権法が311後の日本社会を変える
コラム ぼくが「チェルノブイリ法日本版」を希う理由 柴原 洋一
第3章:私たちのビジョンー「チェルノブイリ法日本版」は日本社会に何をもたらすのか
理不尽に屈しない
自分のいのちの主人公になる
まず「逃げる」こと
<実践への手引き> 「市民放射能測定システム」の立ち上げ 大庭 有二
<実践への手引き> 安定ヨウ素剤を備えること 牛山 元美
市民参加型の公共事業を創設する
コラム 「チェルノブイリ法日本版」がないための苦しみ 遠藤 のぶ子
第4章:どう実現させるのかー市民立法を目指す
新しい酒(「チェルノブイリ法日本版」)は新しい革袋(市民立法)に盛れ
<実践への手引き> 署名を集める 酒田 雅人
「市民が育てる『チェルノブイリ法日本版』の会」の結成
<実践への手引き> 仲間を見つける 岡田 俊子
東京・杉並で始まった水爆禁止署名運動に学ぶ
「情報公開法」制定の経験に学ぶ
ICANの経験に学ぶ
「生ける法」―市民立法のエッセンス
コラム 希望として「チェルノブイリ法日本版」 小川 晃弘
第5章:「命を守る未来の話」―ティティラットさんに聞く
あとがき 柳原 敏夫
「チェルノブイリ法日本版」条例案のサンプル
編集にあたり
こちらで告知した通り、イベントを開催しました。以下、その報告です。
日時:2024年 3月31日(日) 14時~16時30分(開場13時30分)
場所:港区男女平等参画センター・リーブラホール(1階)
テーマ:「福島原発事故、能登地震からの教訓 最悪の事態に備えて私達に出来ること」
主催 脱被ばく実現ネット・劣化ウラン廃絶みなとネットワーク
主催者の宮口高枝さん挨拶
第二部 藍原寛子さん
第三部 メルボルン大学からオンライン参加の小川晃弘さん
以下、当日の動画とプレゼン資料&レジメ&配布資料です。
●主催者挨拶 岡田俊子
●第1部 柳原敏夫さんのお話
「12.18子ども脱被ばく裁判判決と1.15避難者追出し裁判判決による311後の日本社会のレントゲン診断」その1
↓
●第1部 柳原敏夫さんのお話
●第2部 藍原寛子さんのお話
「原発事故と大災害ーショックドクトリンに巻き込まれずサバイバルする方法」
●第3部 ディスカッション その1
原発事故が明らかにした チェルノブイリ法日本版の必要性
柳原敏夫さん/藍原寛子さん/小川晃弘さん(メルボルン大学教授・オーストラリアからオンライン参加)
●第3部 ディスカッション その2
原発事故が明らかにした チェルノブイリ法日本版の必要性
柳原敏夫さん/藍原寛子さん/小川晃弘さん(メルボルン大学教授・オーストラリアからオンライン参加)
●第3部 ディスカッション その3(27分) 原発事故が明らかにした チェルノブイリ法日本版の必要性
柳原敏夫さん/藍原寛子さん/小川晃弘さん(メルボルン大学教授・オーストラリアからオンライン参加)
●第4部 会場との質疑応答 その1(5分)
原発事故が明らかにした チェルノブイリ法日本版の必要性
柳原敏夫さん/藍原寛子さん/小川晃弘さん(メルボルン大学教授・オーストラリアからオンライン参加)
●第4部 会場との質疑応答 その2(4分)
原発事故が明らかにした チェルノブイリ法日本版の必要性
柳原敏夫さん/藍原寛子さん/小川晃弘さん(メルボルン大学教授・オーストラリアからオンライン参加)
●第4部 会場との質疑応答 その3(3分)
原発事故が明らかにした チェルノブイリ法日本版の必要性
柳原敏夫さん/藍原寛子さん/小川晃弘さん(メルボルン大学教授・オーストラリアからオンライン参加)
以下は、参加者から寄せられた感想です。
①日本は未だにアメリカの占領国で属国なので司法権までが独立国として存在しない。
「終わらない占領との決別」目を覚ませ日本!かもがわ出版より
②早朝から仕事だったためところどころ寝てしまった。
もう一度資料をしっかり読み直します。
原発により被害をこうむった人は人権がふみにじられている。その通りだと思います。
③仕事で途中から参加でしたがとても大事なことを沢山勉強させていただきました。ありがとうございました。是非「チェルノブイリ法日本版」の会に賛助会員として入会したいです。よろしくお願いします。
④3/15首相官邸前デモでチラシをもらって今日来ました。チェルノブイリ法は初めて知りました。私の身辺には反原発の考えの人は少ないのですが今日の話をきいて私ができることを私なりにやっていこうと思いました。ありがとうございました。
⑤チェルノブイリ法どうなったんだろうと思ったけどブックレットするんですね楽しみです。国際人権法だと前田朗さんが有名だけど今更寄稿はむずかしいですね。
⑥切実な問題ばかりで、日本社会はこのままバカバカしく死んではいられない
生きているうちに見たいです。
正しい情報をいかに手にするか?多くの情報を集める!日本の現状に
肉声のきける、充実した時間でした。
⑦公共事業から発する問題への関わりにより、福島震災・原発事故被害関連の訴訟の法廷傍聴を重ねて参りました。私自身どちらからの案内か忘れておりますが、もっと多くの人に本日、来場、聴講頂きたく思いました。登壇者方のご主張や活動を知る機会となりました。より深く知り、学びたく思います。しばしば耳にしたのみのショック・ドクトリンについて理解が進みました。チェルノブイリ法日本版についても。
⑧藍原寛子さんの話が大変興味深かった。長期政権は腐敗しますね。東日本大震災の教訓は生かされるのだろうか?チェルノブイリ法の作成は必須。しかし、立民しだいで骨抜きにされるかも?
⑨3.11があり、時を同じうして東京スカイツリーが完成した。スカイツリーの余勢をかって、ジャズ・フェスの街おこしがあった。無償参加でジャズ・フェスに参加をあおる主催者。同時に福島の食材を使っての脱原発の動き、福島を食べて応援、と…。食材の放射能汚染濃度を調べ、開陳したのが疑問。原子力の平和利用キャンペーンに通じる安易な市民運動だったのだろうか?今も疑問に思っている。
⑩藍原さんのお話が、一般的には報道されない貴重な内容でよかったです。
「チェルノブイリ法」以前にお話を聞いて何をどこから私たちは始めたらよいのかわからないまま今感じている「おかしいこと」「怒っていること」を伝えている運動をしています。ブックレットを読んでそのステージを少しずつ上げていきたいと思います。
⑪電車にコートを忘れて、駅であちこちさがしてもらって遅れてしまい、スミマセン
4月から練馬駅直結の「ココネリ」という使い勝手の良いビルの集会施設を私が代表者として「レイバーネットねりまの会」として使えるようにしました。脱ひばく、甲状腺がんなどの集会で使えるように協力したいと思います。
⑫避難の権利、移住の権利は国際人権法でも認められている。労働の場でも認められるべき。戦争従事や原発での労働一般の職場でも受動喫煙、抗がん薬などの職場でのせっしゅなどで、危険があり、認められたり認められなかったりしている。公害国会で認められた14の法律が安全性を高めたというが、それをないがしろにされてきて、市民も他人事として、この権利を応援してこなかった事を反省したいです。
⑬柳原さんの熱意がどこからきているのか、人権が損なわれているのは原発事故被害者だけではなくそれを許している私たちなのだと感じさせられ、藍原さんのお話含め勉強になりました。ありがとうございます。ブックレットについて興味を持ちました。読んでみたいです。
⑭日本国家のあり様がはずかしい。沖縄に対して福島に対してそして軍国国家に向かってつき進んでいる。2人の講演を聞き考えたこと、以下に記す。
能登に関して福島の教訓が生かされていない、とのことだったが行政の力が不足している。日本政府の力の入れかたも全然足りない。私たち国民は人間の形をした虫けら位にしか考えてないのでは。
マスコミも福島の時より報道が交代しているように感じた。国が行政を批判せず地元民、個人の働きの評価が目立ったように感じた。
抵抗することは生きること、共有します。
⑮藍原さんのお話しは、現場に入ることで見えてくるものを紹介してくださって良かった。ショックドクトリンは様々な面に表われている。住民に対して被災されたことに対してほとんど期待に応えないこと、そしてそのことに対して思うようにならないこと。これによって無気力になること、これがナオミ・クラインが言っているショックドクトリンの「効果」である。チェルノブイリ法日本版をどのように実現するか、難しい課題ではある。目の前の様々な課題に立ち向かい解決していくことで「時間がとれない」のですが、文案を見て別の視点から考えてみたいと思います。